記事一覧

最貧困層が暮らすクリスチャンコロニー

DSC_0092.jpg

イスラマバードは緑が多い美しい町!

これまで”ぴあら☽パキスタン”でも
イスラマバードの美しさを何度かレポートしてきましたが
一方で見過ごしてはならないのがスラムの存在です。

衝撃なのは「スラムに暮らすパキスタン人の多くはキリスト教徒」という事実。
そのため、スラムは”クリスチャンコロニー”とも呼ばれます。

※パキスタンはイスラム共和国ですが、人口の約1.6%がキリスト教徒。彼らのほとんどは
元ヒンズー教徒。イギリス植民地時代に欧米の宣教者を通してキリスト教に改宗した人がほとんど。
首都イスラマバードで暮らすキリスト教徒の多くは出稼ぎのため村から出てきた人たち、その子孫。
その数は10万人近く。パキスタンでのキリスト教徒差別は激しく、彼らの多くは掃除夫、家政婦といった
3K・低賃金労働で生計を立てています。


さて、イスラマバード市内には約15のスラムがあると言われていますが

DSC_0173.jpg

ここはそのうちの1つ、G-8/4セクターにあるムシャラフ・コロニー。
キリスト教徒の中にヒンズー教徒、イスラム教徒の家族も少数混在。
宗教を問わず、パキスタンの最貧困層の人々がここで暮らしています。

このコロニーに入ってまず驚くのが

DSC_0155.jpg

どぶ川から放たれる悪臭。

下水道、し尿浄化槽があるはずもなく、すべての汚水はこの川へ。
メタンガスが発生するのか、夏になるとあぶくが沢山浮かんできます。

コロニーの中に入ると

DSC_0135.jpg DSC_0132.jpg

細い小道がいくつもあり迷路のよう。

そしてレンガ壁の向こうには

DSC_0108.jpg

DSC_0104.jpg DSC_0111.jpg

人々の暮らし。

DSC_0118.jpg DSC_0157.jpg

穴倉のような小さな部屋。
屋根のない部屋。

このスペースに10人もの家族が寝食を共にしています。

感心したのは、1つ1つの部屋が
女性たちの手でキレイに整頓されていること。

「何もないけれど少しでも快適に暮らしたい」

彼女たちの気持ちが伝わってくる空間です。

それからもう1つ。

コロニーには、電気・ガス・水道はありません。

― 水はどうしているのですか?

「町まで水を買いに行くんですよ」

水を20分間タンクに入れて200ルピー(1ルピーは約1円)。
彼らにとっては高額ですが生きていく上で欠かせないのが水。

DSC_0170.jpg

購入した水を運ぶのは少年の仕事。

DSC_0167.jpg

各家庭のタンクに水を貯め、家族で大切に使います。

― 水を買うのにもお金が必要ですが、お金はどうやって稼いでいるのですか?

「男性の多くは無職。掃除夫か日雇い労働者として働いていれば
いい方です」

一方

「一番の働き手は若い女性たちです。彼女たちは、アーヤ(メイド)として
需要がありますからね。みんな、中流層~富裕層のパキスタン人家庭で働いています。
でも、朝から晩まで1か月間働いてお給料は3000ルピー前後(1ルピーは約1円)。
こうやって一生懸命稼いだお金を、無職の男性家族が
ヘロイン購入に充てたりすることもあります」

女性たちの苦しみは計り知れません。

それにしても

DSC_0177.jpg

コロニーには昼間から子供たちがいっぱい!

― 子どもたちは日々何をしているのですか?

「このコロニーで学校に行っている子どもは1人もいません」

※イスラマバード市内のコロニーにはランクがあり、このコロニーは状況が悪いコロニー。
比較的状況の良いコロニーでは、子どもを学校や幼稚園に通わせている家庭もあります。


DSC_0099_20160511190800a03.jpg

人懐っこくて笑顔が愛くるしい可愛い子どもたち。
彼らはお母さんやお姉さんが働きに行っている間
遊ぶ合間に赤ちゃんの面倒を見たり、家の仕事を
手伝ったりしています。家族を支える立派な働き手です。

最後に、印象的だったのは

DSC_0171.jpg

コロニーの中にある小さな教会、そこに掲げられた
廃材で作られた十字架。

コロニーに暮らす人々は
日々神様に何を祈っているのでしょうか。
関連記事

コメント

コメントの投稿

非公開コメント

フリーエリア

プロフィール

ぴあら編集部

Author:ぴあら編集部
トキメキを求めてイスラマバードを彷徨う
編集部記者がパキスタンのくらしの基本&
カワイイ発見をレポートします。

記者&記事募集中!

ぴあら編集部ではパキスタン・イスラマバードに関する記者&記者を募集しています。 「こんな良い情報あるんだけど」「ぜひこの情報を皆さんと共有したい」という方、ぜひご連絡ください!

名前:
メール:
件名:
本文: